うちの赤ちゃん、体が柔らかくてぐにゃぐにゃしてるの。
ネットで調べたら低緊張って出てきたけど、低緊張ってなに?
筋肉の張りが弱い状態のことだよ!
全体的に柔らかくて、身体の発達がゆっくりだよね。
発達が遅れているんだけど、追いつくの?
- うちの子、低緊張なのかな・・。低緊張の赤ちゃんの特徴は?
- 低緊張って言われたけれど、そもそも低緊張ってなに??
- 低緊張で発達が遅れているけど、いつか追いつくの??
自分の子が低緊張と診断されて初めて、
「低緊張」という言葉を聞く方も多いのではないでしょうか。
私も、長男のリハビリで初めてその言葉を聞きました。
当時ネットで調べても詳しいことが全然出てこなかった
低緊張の子どものこと、そしてその後のこと。
大きな個人差があるのでみんながこうなるというわけではありませんが、
この記事では、極度の低緊張である長男のことを詳しく解説します。
筆者紹介
- 神奈川県横浜市在住
- 最重度知的障害&肢体不自由児の8歳長男(ぽんすけ)と、5歳長女(みーさん)を育てる母
- フリーカメラマンをしながら、仕事と障害児育児のあり方を模索中
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低緊張(筋緊張低下症)とは?
低緊張とは、自分の体を支えるための筋肉の張りが弱い状態のことをいいます。
専門的には、筋緊張低下症といわれています。
〜中略〜
低緊張の子どもは、姿勢がよくなかったり、体がふにゃふにゃとしていたりする
という印象がもたれます。というのも、低緊張の子どもは体を支えるための筋肉の張りが弱く、
思うように体の動きをコントロールすることができないためです。
低緊張の子どもは、体の筋肉の張りの弱さゆえに、運動発達に遅れがみられる傾向にあります。
首や腰がすわるのが遅れることにより、その症状が顕在化し、
乳幼児健診の際に医師から指摘されることが多いようです。
低緊張には2つの種類があります。一つめは、良性筋緊張低下症といわれるもので、生後間もなくは、
体がだらんとした状態にあるものの、発達の経過とともに低緊張が改善される場合です。
二つめには、何らかの疾患や障害があり、その症状の一つとして体がだらんとした
低緊張の状態が現れる場合です。
例として、筋ジストロフィーやダウン症候群などが挙げられます。
LITALICO発達ナビより引用
低緊張の赤ちゃんの特徴
長男のぽんすけは、赤ちゃんの頃から「低緊張だ」と言われ続けてきました。
赤ちゃんの頃の長男の特徴
- ミルクを飲む力が弱い
- 首がなかなか座らない
- 腕や手がだらんとしている
- よだれが多い(口が開いている)
- 仰向けるするとカエルのように足が開く
- 体が柔らかく、足と頭がくっつく
- 移動は、長らくずり這い
低緊張の長男の赤ちゃん期〜幼少期
以前の記事でも書きましたが、長男の発達はこのような感じでした。
低緊張の長男の発達記録
8ヶ月 首が座る
10ヶ月 うつ伏せで顔を上げた状態をキープできるようになる
1歳1ヶ月 初めてずり這いをする
1歳4ヶ月 四つ這いの姿勢ができるようになる
1歳7ヶ月 ぐにゃぐにゃしながら座ることができるようになる
1歳8ヶ月 四つ這いでしっかりお尻が上がるようになる
1歳10ヶ月 一人座りが完成
ずいぶん飛びますが・・・
5歳0ヶ月 介助歩行ができるようになる
6歳11ヶ月 やっと一人で歩けるようになる!
低緊張の長男の診断
低緊張で赤ちゃんの頃からリハビリを続けていた長男ですが、
2歳の時に行った発達検査で、重度の知的障害があることがわかりました。
それに伴い身体の発達も遅いのだろうとのこと。
染色体異常や、その他の病気や麻痺は見つかりませんでした。
障害がわかるまでの発達状況についてはこちらに詳しく書いています↓
>>>首すわりは7ヶ月〜8ヶ月|成長ゆっくりボーイの障害がわかるまで①
>>>首すわりは7ヶ月〜8ヶ月|成長ゆっくりボーイの障害がわかるまで②
療育センターで知り合って同じく低緊張と言われていた子は、
追々、知的障害と自閉症がわかりました。
その子は、現在も疲れやすさなどがあるようですが、身体の発達としては、
ほとんど一般的な子どもたちに追いついています。
・・・ぽんすけほど、身体の発達が追いつかないパターンは少ないように思います。
小学校3年生になった現在の様子
8歳現在、身体の使い方はまだまだ苦手なことが多いです。
ただ、赤ちゃんの時にあんなにぐにゃぐにゃで何もできなかったのに、
ここまでできるようになってすごい!という気持ちの方が大きいです。
8歳になった長男の発達状況
- 小走りできる様になった
- その場でジャンプもできちゃう
- 階段の昇り降りは、手すりを捕まるとできたり、できなかったり
- 室内での移動は、立ち上がって歩くこともあれば、いまだにお尻を引きずることも多い
- 外では車椅子が必須(長距離歩くのは難しい)
低緊張である長男に対して忘れないようにしていること
理学療法士の先生によく言われていたのが
低緊張の子は、普通よりも疲れやすいということ。
外でもどこでも、なぜすぐに座り込むんだろう〜と思ってしまうのですが、
「人一倍疲れやすい」ということを知っておくのは大事。
本人に無理をさせすぎたり、自分がイライラしてしまったりすることを防ぎます。
低緊張な長男に家庭で行ってきたリハビリ
【1】ビーズクッションを乗り越える練習
ビーズクッションは、身体の使い方を覚えるのに大変良い練習になりました!
インテリアの邪魔をせず、実用性もある上にリハビリできちゃうなんて、
一石二鳥!最高です。
我が家では、長らく無印良品の体にフィットするソファ大を使っていました。
\めちゃくちゃオススメの自称リハビリアイテム!こちらは小さいタイプです/
【2】昇降テーブルを使っておもちゃで遊ばせる
通常のテーブルではなく昇降式のテーブルを使うと、高さが自由に変えられるので
子どもの身長に合わせて訓練することができます。
このテーブルの上に好きなおもちゃを置き、興味を引いて膝立ちや立ち上がりを
促します。
\こんな感じの昇降式テーブルを使用していました!無段階昇降のものがオススメです/
なかなか興味の幅が狭い長男ですが、
鉄板おもちゃは、このくるくるチャイムです!
\その他、オススメおもちゃはこちらにまとめています/
【3】室内で歩行器!
療育センターで歩行器(UFOウォーカー)を購入。
家の中でもたくさん乗せていました!
歩行器のメリットデメリットについては、こちらの記事に詳しく書いています。
【4】家電に頼ってリハビリ
家電が好きな子は、周りでも多い印象です。
我が家では、空気清浄機、ドラム式洗濯機、扇風機は鉄板の大好きアイテム。
これを見たいがため(風を浴びたいがため)に、膝立ちしたり
立ち上がったりしてくれます。
【5】最終的に大事だったのは本人の気持ち
低緊張の子は、普通の人がちょっとの力でできることも、
とても難しい。そして疲れやすい。
本人的には、「なら別にやらなくていいや」となりがちです。
ぽんすけも、大変な思いをしてまで立ち上がる必要がないと判断し
なかなか立とうとしませんでした。
そんな本人に立ち上がらせようと思ったら、
立った時のメリットを根気よく伝えていく必要があります。
そんな内容を記事にしています。↓
さいごに
今回は、低緊張と言われ続けてきた長男の
小さい頃からの記憶を辿って、まとめてみました。
これは、私が一番書きたかった記事です。
「低緊張」という言葉は、長男が産まれるまで全く聞いたことがなく、
理学療法士の先生にそう言われて初めて知りました。
情報を求めてインターネットで調べましたが、8年前の当時、
ネット上には求めている情報が全然出てきませんでした。
情報が一切入ってこないことにモヤモヤしながら
とても不安な気持ちで過ごしていたのを、今でもよく覚えています。
結果的に長男の場合は障害があったわけですが、もちろんそうではない場合もあると思います。
しかしながら、長男の低緊張具合は今考えるとかなり強烈です。
1歳過ぎても、座ることさえできないって、やっぱり何かありますよね。
きっともう少しと早い段階で、周りの医師たちは障害に気付いている
レベルだったのだろうと思います。
診断がつくかどうかは人それぞれですが、
仮にそれが良い結果ではなかったとしても、当時の私は早く知りたかったです。
可愛い我が子のことは、どんな些細なことでも知りたい。そう思って過ごしていました。
この記事が、情報を欲しいと思っているどなたかに届くことを願っています。
最後に、もし我が子に障害があるとわかって辛い時は、
おこがましいですが、こちらの記事が何か少しでもヒントになればと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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