【障害児の預け先】少し離れて自分やきょうだい児との時間を作ろう!

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本日は、障害児の預け先についてです。

障害のある子のケアを、24時間親だけでまかなうのはとても大変。

少しの時間だけでも離れて自分やきょうだい児との時間を確保することで、

体力的にも精神的にも救われる部分が大きいです。

そして、それは自分だけでなく子どもにとっても必要な時間だと思っています。

長男がまだ未就学の頃、どこに預けて良いのかわからず

一時保育をやっている近隣の保育園へ直接電話をしたことがあります。

その時の返答は、「障害児は受け入れていません。」の一言。一瞬で心が折れました。

そんな思いをすることなく、障害児を受け入れてくれる場所へ。

当時の自分に教えてあげたいという気持ちで書いています。

預かり制度は、横浜市が独自に用意しているものと、全国共通のものがあり、

ぽんすけが利用しているのは横浜市の制度。

いずれ、困った時に行ける場を増やすためにも、全国的な制度である短期入所も

利用したいと思っています。

筆者紹介

  • 神奈川県横浜市在住
  • 最重度知的障害&肢体不自由児の7歳長男(ぽんすけ)と、4歳長女(みーさん)を育てる母
  • フォトグラファーをしながら、仕事と障害児育児のあり方を模索中

このブログが目指していることや、詳しいプロフィールはこちら

目次

横浜市独自の預け先|地域活動ホーム

地域活動ホームとは?

在宅の障害児・者及びその家族等の地域生活を支援する拠点施設として、

横浜市が独自に設置しているもの。

主なサービスとして、日中活動事業(デイサービス事業、障害福祉サービス事業)のほか、

生活支援事業(一時ケア、ショートステイ、余暇活動支援、おもちゃ文庫)

及び相談支援事業(社会福祉法人型障害者地域活動ホームにて実施)などを実施しています。

(横浜市ホームページより引用)

この中の、生活支援事業(一時ケア、ショートステイ、余暇活動支援)を利用して

預けることができます。

この地域活動ホームは、幼児から大人までを対象としており、障害の程度や年齢を問わずに

支援を受けることができます。この、大人まで利用できるというのがポイント

障害のある子がいて横浜市に住んでいるのであれば、大人になってからもずっと利用できるため、

早めに繋がっておくに越した事はありません。

各区に設置されており、ぽんすけも小さな頃からいくつかの区の地域活動ホームで

お世話になっています。

生活支援事業(一時ケア・ショートステイ・余暇活動)

一時ケア

【内容】障害児・者の家族等が通院、各種行事参加等のため介助を行えない場合や

休養が必要な場合に、日中の数時間介助して頂けます

【利用料金】300円/ 1時間(食事代別)

一時ケアは、ぽんすけが3歳頃からお願いしていました。

ぽんすけの場合は大体お昼を挟んで5〜6時間(10:00-16:00など)

預かってもらうことが多いです。

利用開始年齢は各地域活動ホームによって異なるようなので確認が必要です。

ショートステイ

内容】障害児・者の家族等が入院、出産等のため介助を行えない場合や

休養が必要な場合に、宿泊して介助して頂けます

【利用料金】1泊 2,200円(食事代別)

こちらは宿泊で預かって頂けるので、ぽんすけも一度試したいと思いながら

タイミングを逃し続けています。

環境の変化によるストレスがきっかけで、吐き出してしまうことがあるため

躊躇していました。↓

しかし、いざという時のために、そろそろお試しで行かせてみようと

考えています。

余暇活動

【内容】活動ホーム又はその他の場所で、余暇の充実を図る事業を実施。

【利用料金】その時々の実費(交通費や材料費として500円等)

こちらは各地域活動ホームで定期的に開催されるイベントです。

(現在はコロナでどこも開催を見送っています。)

剣道や、染め物体験、クリスマスにはクッキー作りなど色々な活動が企画され、

その活動に参加している数時間、預かってもらうことができます。

ぽんすけも、コロナ前は毎月のように応募して参加させてもらっていました。

本人は地域の皆さんと様々な体験をしながら楽しむことができますし、

親は子どもと離れてゆっくり過ごすことができます。

毎月楽しみにしていたので、早く再開されることを願っています。

利用の流れ(一時ケア利用時の体験談)

1.近隣の地域活動ホームに連絡

まずは近くの地域活動ホームに連絡をして、面談の予約を取ります。

この電話で、障害状況など簡単な聞き取りがありました。

2.面談&登録

実際の面談と登録。

ぽんすけと一緒に、産まれたばかりのみーさんも連れてお邪魔しました。

ぽんすけの産まれてからのこと、障害の状況、好きなことや苦手なこと

食事介助のやり方など、かなり細かく確認して頂きました。

また、館内案内や、困り事を聞いて頂くなどして全部で2時間程

かかったと思います。

3.お試し預かり

無事に登録が完了したら、最初は1〜2時間のお試し預かりからです。

私は面談と登録時にお試しの予約を入れました。

お昼を挟まない時間帯で、午前中の確か2時間からスタート。

初回はバイバイと言った瞬間に大泣き。

預けている間もよく泣いていたそうです。

介助員さんと相談して、私と離れると泣いてしまうので、

気付かれないようにさっと連れて行ってもらったり、

大好きなボールやおもちゃを持ち込んだりと、地域活動ホームの方と

相談しながら慣らして行きました。

全国で利用可|短期入所(ショートステイ)

ぽんすけはまだ利用したことが無いのですが、

宿泊か、または泊無し(泊まらずに日中のみの預かり)ということも

できるようです。

利用に当たっては、後ほど説明する「受給者証」が必要になります。

地域によっては短期入所が可能な施設が不足してるといった現実もあるため、

ご自身のお子さんを受け入れてくれる施設が見つかるかどうか、

そして自治体に受給者証を発行してもらえるかどうか、という二つの確認が

必要になります。

自治体へお願いする時は、本当に困っている旨を伝えられますように↓

受給者証とは

福祉サービス利用のための証明書で、各自治体から発行されるものです。

「障害児入所支援受給者証」や「自立支援医療受給者証」など、

複数の受給者証があります。

まずは各自治体へ問い合わせて、短期入所のための受給者証が取得できるか

確認してみてください。

短期入所

【内容】介護者や家族が疲労回復をはかるときや、介護者や家族が病気・事故・出産

又は冠婚葬祭等の理由で、障害児・者の介護を行えなくなったときに、

障害児・者が一時的に施設や病院に入所したり、日中のうちの数時間を施設や病院で過ごします。

利用者負担】原則1割負担。一部収入額に応じ減免があります。

【実費負担】食費・光熱水費・日用品費等の実費相当額

まずは一度お試しを!お試しをお勧めする理由

いざという時に預かってもらえる場所を確保

地域活動ホームの一時ケアやショートステイ、短期入所(ショートステイ)にしても

初めて行ったその日に預けられるわけではありません

まずは、事前の登録や手続きが必要です。

登録作業は子どもの障害状況を一から全て説明するため、

それなりに時間と労力が必要です。

自分自身の体力、余力があるうちに、まずは手続きと登録を済ませておけば

本当に困った時にすぐに利用することができます。

障害のある子どもは、大きくなってからも

親に何かあった時などに一人でお留守番をすることができません。

現在ぽんすけは3箇所の地域活動ホームに利用者登録をしており、

緊急時にはどこかしらにお願いできるだろうという安心感があります。

しかしまだ宿泊での預かりは未経験。

早めに宿泊を伴う短期入所やショートステイの経験もさせて、

いざという時に備えたいと思っています。

休息が必要

障害児を育てていると、体力的にもそうですが、

精神的にも気を張らなければならない場面が多いです。

前述した制度は全て、レスパイト(休息)という意味合いでも使用することができます

親の休息は絶対に必要です。

少しでも離れて、心を休める時間を作ることが、

自分と家族のためになると思っています。

本人にとっても親と離れる時間が刺激になる

ぽんすけがまだ小さくどこにも通っていなかった時期は、

私と離れること自体に慣れていませんでした。

家族以外の人たちと過ごし、家族以外の人からご飯をもらう

そんな全てが、本人にとって良い刺激になります

最初の頃は沢山泣いていましたし、それを見る度に罪悪感を

感じてしまっていた時期もありました。

しかし現在はとっても楽しそうに笑いながら遊ごしていますし、

小さな頃から沢山の人と関わってきたおかげか、今でも人が大好きです

また、色々な方に関わっていく中で、ぽんすけの名前を沢山の方に覚えて頂き、

地域社会との繋がりを少しずつ築くことができています

さいごに

以前、夫は土日祝日が必ず仕事という住宅業界に勤めていました。

そのため、お休みの日は私と子ども達だけ。

両親の手を借りてなんとかやり過ごす日々でしたが、

高齢になってきた両親に毎週毎週お願いするわけにもいかず・・。

第二子である長女が産まれてからは、言葉の通じない子ども二人と

私だけで過ごす休日が来るのが恐怖でした。

祝日がある時は半月前くらいからどうやって過ごそうかと胃が痛い状態。

(もちろん子ども達のことは、とても可愛いと思っていました!)

産まれてきたばかりの長女の、可愛い時期。もっとゆっくり過ごしたい。

そんな気持ちで、ぽんすけの預け先を見付けました。

長いお休みであるゴールデンウィークの前には事前に計画を立てて

早めに一時ケアの予約を取り、休暇の半分はぽんすけを預かってもらっていました。

預かってもらっている間は、長女のみーさんとゆっくり遊びながら

穏やかに過ごしました。

ぽんすけの一時ケア中。ママと二人だけの時間を楽しむみーさん(と私)。

現在は夫に転職してもらい(!)、無事に週末が心から待ち遠しいと

思える日々です。

それでも(パパがいても)やはりぽんすけを連れてのお出かけは気を遣うことが多いため、

今後はショートステイや短期入所を利用していきたいと思っています。

そして、長女のみーさんとゆっくり過ごす時間を意識的に作っていきたいです。

それが、家族みんなのためになると思っています。

最後までお読み頂きありがとうございます。

どなたかの参考になれば嬉しいです。

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