障害者手帳を持っていると様々なメリットがあるのですが、
その中でも、お出かけの際に受けられるサービスはとてもありがたいものばかりです。
障害児と出かけるのは何かと大変なことが多く、億劫だと感じる方が
多いのではないでしょうか。
電車の場合は移動自体に気を遣いますし、
車の場合でも車椅子の上げ下ろしや本人の乗せ下ろしの介助が必要です。
また、出先では落ち着いて過ごせるかどうか、
ご飯を食べさせられる場所はあるかなど考えだすと、
健常児のようにすんなりはいきません。
そんな時に気分を上げ、重い腰を軽くしてくれる手帳提示での割引や減免の制度!
本日は、そんなお出かけにまつわるお得な情報をまとめてご紹介します。
筆者紹介
- 横浜市在住
- 最重度知的障害のある7歳長男(ぽんすけ)と4歳長女(みーさん)を育てる母
- フリーランスのカメラマン
※長男が現在所持している手帳は、身体障害者手帳第1種3級、愛の手帳(療育手帳)A1です。
本記事では、上記の手帳で利用可能な制度をご紹介しています。
障害者手帳のメリット①|駐車場の割引・減免
手帳の提示により駐車場の割引や減免を受けることができます。
全国の対象の駐車場情報やその他の割引情報は、
こちらのサイトで全て確認することができます。
障害者手帳で行こう!〜全国版〜(とっても便利なサイトです!)
私の住む神奈川県横浜市では、県や市の施設および公園の駐車場は
無料で利用できるところが多いです。(一部対象外あり)
\藤沢市にあるこちらのインクルーシブ公園も駐車場が無料で利用できます/
また、下記の市営地下駐車場においては、6時間まで減免になります。
駐車場の割引や減免は大変ありがたく、長男とのお出かけの際には
毎回利用させて頂いています。
ただ当たり前ですが、障害者である本人のお出かけをサポートする制度であり
車に本人が乗っていない時には利用することはできません。
(駐車場の窓口で本人確認があるところが多いです。)
また、手帳の等級や自治体によって対象や割引率等が異なります。
各自治体や駐車場のホームページ等でご確認ください。
障害者手帳のメリット②|有料道路割引
割引対象に該当し、事前に割引登録した車1台に対して高速道路の通行料金が
割引されます。(割引率は最大50%)
有料道路割引の対象
1.障害者本人が運転する場合 身体障害者手帳の交付を受けているすべての方
2.(重度の)障害者本人以外が運転し、(重度の)障害者本人が同乗する場合
(↑障害児の場合は2番なので、重度の方のみ対象です。)
有料道路割引の使い方
割引を利用するには、事前に登録が必要です。
横浜市の場合には、区の福祉保険センターで必要書類を持参の上
手続きを行ってください。
登録完了後の利用方法は下記の通りです。
▼ETCの場合
登録が完了していれば、ETCで通過する際に自動的に割引処理をしてもらえます。
▼ETC以外の場合
料金所係員へ、手帳の有料道路割引登録が記載されたページを提示すると
割引してもらうことができます。
注意事項
割引は、登録自動車1台の利用時のみ適用されます。
レンタカーや別の車の場合には、本人が乗車していても割引を受けることは
できませんのでご注意ください。
障害者手帳のメリット③|各種運賃の割引
乗り物に関しては、移動が大変な障害児・者に対して多くの割引制度を
用意してくれています。
電車・バス運賃の半額
電車やバスの運賃は、手帳の提示で本人と介助者の運賃が半額になります。
(本人が6歳未満で運賃が無料の場合でも、介助者の運賃が半額になります。)
使い方は下記の通りです。
▼電車の場合
乗車時は通常通りICカードで改札を通ります。
降車時に窓口の係員さんへ手帳とICカードを提示すると、
半額の処理をしてもらうことができます。
▼バスの場合
バスは、バス会社によって大きく異なると思います。
私が利用したことのある市営バスでの流れは、このような感じでした。
乗車時、ICカードをタッチする前に乗務員さんに手帳を提示し、
半額処理をして頂いてからタッチ。
新幹線の乗車券半額
新幹線の料金は乗車券と特急券ですが、そのうち乗車券が半額になります。
(電車やバスと同様に、本人と介助者の運賃が半額です。)
駅の窓口で手帳を提示して購入することができます。
タクシー料金の割引
タクシー料金の割引はタクシー事業者による制度で、
手帳の提示で乗車料金が10%割引されます。(一部対象外の事業者もあります。)
国内線飛行機の運賃割引
航空会社によって、国内線航空運賃の割引があります。
ただ障害者の料金設定はあるものの、正規料金からの割引のため
早割等を使用した方が安いことが多いです。
(そのため、ぽんすけは利用したことはありません。)
割引料金などは、各航空会社のホームページに載っています。
※その他にも、フェリー等でも割引になることがあります。
乗り物系は割引制度を設けてくれているところが多いので、
乗る前に事前のチェックをおすすめします!
※割引率や対象、減免処理の方法等は、各都道府県や各社によって
異なる場合があります。
詳しくはホームページをご確認頂くか、直接お問い合わせください。
障害者手帳のメリット④|入園・入館料無料
動物園の入園料無料
国や地方公共団体の運営している施設のほとんどが、
本人は無料で入園することができます。
また介助者についても、1名は無料や半額になることが多いです。
美術館や博物館の入館料無料
同様に国や地方公共団体の運営している
美術館や博物館などの入館料も無料になります。
\箱根にある神奈川県立生命の星・地球博物館はおすすめスポットです/
障害者手帳のメリット⑤|ディズニーリゾート・USJ等の入場料の割引
東京ディズニーリゾートの入場料割引
身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳(愛の手帳、緑の手帳)や
障害福祉サービス受給者証等を持っていると、通常料金から割引のある
1デイパスポート(障害のある方向け)をオンラインにて購入することができます。
当日は手帳等の原本提示が必要です。
ユニバーサルスタジオジャパンの入場料割引
身体障害者手帳、療育手帳(愛護手帳、愛の手帳)、精神障がい者保健福祉手帳等
を持っていると、通常料金から割引のある障がい者向け割引スタジオ・パスを
購入することができます。
ディズニーリゾートと同様に、当日に原本提示が必要です。
その他レジャー施設入場料割引
ディズニーリゾート、USJ以外にも、レジャー施設では割引料金の設定が
あるところが多いです。
神奈川県では、例えば横浜・八景島シーパラダイスや江ノ島水族館で、
本人と付き添い1名の入場料が半額になります。
\大好きなキャンプに行く時も必ず手帳を持っていきます/
障害者手帳のメリット⑥|レンタカー割引
障害者手帳を持っていると、福祉優待料金の設定があるレンタカーショップが多いです。
旅先での移動等、電車は難しいことが多いためレンタカーの割引は助かります。
割引率など、詳しくは各レンタカーショップへお問い合わせください。
まとめ
本日は、お出かけに関して手帳でお得になる情報をまとめてみました。
人混みが苦手で、まだ上手く歩くことのできない長男を連れての外出は
楽しさよりも大変さが勝ることもあります。
「無料なら、半額なら、試しに行ってみようか!」と、
今までこれらのサービスに何度も背中を押してもらってきました。
おかげで沢山の良い思い出や経験ができていることに、感謝しています。
また、こんなところでも障害者割引になるなんて、と驚くことも多々ありました。
お出かけの際には手帳を忘れないようにして、
メリットを是非フル活用して頂けたらと思います。
外見では障害があることがわかってもらえず
困っている方は、こちらのマークを利用されてはいかがでしょうか?↓
どなたかの参考になれば嬉しいです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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