障害のある子の入浴や食事。毎日毎日大変でストレスがたまる・・。
そんな時は思い切って、人の手を借りよう!!
我が家の長男は、週2〜3回、訪問看護&ヘルパーさんに
来てもらっています。
主な内容は、食事や入浴の介助、学校のバスポイントへの送迎です。
でも看護師さんは、医療的ケアがないと来てもらえないんじゃない?
そんなことないよ!
それにヘルパーさんは医療的ケアの有無は全く関係ないよー!
今はなんとか私一人で頑張れてるから、お願いするのは早い気がして・・。
自分が「本当に無理!」となってから探すのはすごく大変だよ。
すぐに見つからないかもしれないし。
本人が小さいうちからいろいろな人の介助に慣れておくことも大事。
我が家では、介助だけではなく生活全般の相談にも乗って頂いています。
自分や家族に何かあった時、
「家族以外で子どもの普段の生活を知ってくれている人がいる」というのは心強い!
そんな訪問看護、訪問ヘルパーさんについてご紹介します。
筆者紹介
- 神奈川県横浜市在住
- 最重度知的障害&肢体不自由児の8歳長男(ぽんすけ)と、4歳長女(みーさん)を育てる母
- フリーカメラマンをしながら、仕事と障害児育児のあり方を模索中
このブログが目指していることや、詳しいプロフィールはこちら
訪問看護って?ヘルパーって?
訪問看護とは
看護師や理学療法士が訪問し、病気や障害に応じた看護・リハビリを行うことです。
健康状態の悪化防止や、回復に向けて手伝ってくれます。
また、主治医の指示を受け、病院と同じような医療処置も行います。
ヘルパーとは
日常生活に支援が必要な人をサポートする介護員のことです。
訪問でサポートをしてくれる方をホームヘルパー、
外出のサポートをしてくれる方を、ガイドヘルパーと呼んだりします。
この記事では主にホームペルパーについて書いています。
ガイドヘルパー(移動支援)についても、とてもありがたい制度なので
また別途記事にしたいと思っています。
ただ、なかなか見つからないのが現状。
どんな人が利用できるの?
障害が重くても軽くても、必要とする人が利用できます!
また、まだ診断がおりていなくても利用可能な場合もあります。
まずは事業所を探しましょう。
事業所の探し方
①自分で探す
一つ目の探し方は、友人が利用している事業所や、近所の事業所、
インターネットで検索した事業所に、自分で問い合わせる方法。
断られるのが苦手な方は、②の相談支援事業所に
探してもらうのが良いと思います!
私は断られると落ち込むので、極力、直接問い合わせたくないです・・。
我が家が現在来てもらっている事業所は、
友人が利用していてオススメとの情報があったので、直接問い合わせました!
②相談支援事業所に探してもらう
相談支援事業所とは、障害がある人の相談を専門に受け付けている機関です。
(横浜市の場合、地域活動ホームに基幹相談支援センターとして設置されています。)
相談支援事業所は、初回の説明や登録に時間がかかるけど、
一度繋がっておくと困った時に相談に乗ってくれるのでおすすめ!!
自分で動くより負担が少なくて済むよ。
相談支援事業所に、現在の状況や必要な理由等合わせて相談すると、
訪問看護やヘルパーの事業所を探してくれます。
この時に大事なのは、困っていることをきちんと伝えることだと思っています。
>>【必要な支援を受けるための方法】「大丈夫?」と聞かれたら言うこと
利用申込の大まかな流れ
訪問看護の利用申込の流れ
自分で探すor相談支援事業所で探してもらう
かかりつけ医に電話をして説明すると書いてもらえます
ヘルパーの利用申込の流れ
ヘルパーの利用には、受給者証が必要です。
まずは相談支援事業所に相談をして、各自治体で受給者証取得の手配を
進めてもらうのが良いと思います。
受給者証を持っていない場合には受給者証の申請からになります。
時間がかかるので早めに済ませましょう。
ここでも、現状困っているということをきちんと伝えましょう。
何をお願いできるの?
- 入浴介助
- 食事介助
- オムツ交換、着替え
- 数時間の見守り
- バスポイントまでの送迎(移動支援)
・・etc
その他、我が家では看護師さんに薬を塗ってもらったり、浣腸をしてもらったり、爪切りや歯磨きまでしてもらうこともあるよ!
利用料金は?
訪問看護の利用料金
医療証があれば無料で利用することができます。
ただし、距離によって交通費のかかる事業所が多いです。
(事業所によって設定金額が違いますが、1回500円前後)
ヘルパーの利用料金
受給者証の利用により上限額が決まっていて、
一般的な所得の家庭では月額4,600円になると思います。
区分 | 世帯の収入状況 | 負担上限月額 |
生活保護 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
低所得 | 市町村民非課税世帯 | 0円 |
一般1 | 市町村民課税世帯(所得割28万円未満) | 4,600円 |
一般2 | 上記以外 | 37,200円 |
訪問看護&ヘルパーさんに来てもらうメリット
①身体的、精神的に楽になる
夕方の、体力が必要な入浴介助&食べこぼしのひどい食事介助は、
とにかく憂鬱。
しかし、訪問に来てもらえる日はそれらを全部お願いできるので、
精神的にも身体的にもとっても楽です。
作業療法士さんに聞いた食べこぼし対策は、こちらの記事で紹介しています。
>>子どもの食べこぼしがひどい時【作業療法士さんに聞いた対策と工夫】
②いつでもなんでも聞ける安心感
看護師さんやヘルパーさんに日常的に関わってもらえると
何か疑問に思った時にすぐに聞くことができます。
- 近所に障害児が行きやすい皮膚科ってありますか?
- 良い食べこぼし対策ってある?
- 食事の食べが悪いけれど、体調不良?(看護師さん)
- お腹が張っているから浣腸が必要?(看護師さん)
病院に行くほどではないけれど気になるようなちょっとしたこと。
外部の機関にも詳しく、看護師さんの場合は専門的な知識も持っています。
必要であれば適切なところへ繋がるような情報をもらえるため
とっても安心です。
③家庭への支援を行ってくれる
生活に密接に関わり、訪問中のことだけではなく
生活全般をサポートしてくれます。
放課後等デイサービスのこと、仕事とのバランス、将来の自立に向けて。
長男のぽんすけと家族が過ごしやすいように、
将来を見据えてサポートしてくれる事業所があるというのは心強いです。
④きょうだい児との時間を作れる
夕方ワンオペになる場合、どうしても障害児にかかりきりになり
きょうだい児のことを見てあげられない時間が発生してしまいます。
(食事介助中など)
しかし訪問看護しさんやヘルパーさんに来てもらえると、
きょうだい児としっかり向き合って、ゆっくり食事をすることができます!
訪問看護やヘルパーさんに来てもらうのは、
大事な妹のみーさんのためでもあります。
⑤本人が、家族以外の介助に慣れることができる
将来に向けて、小さな頃から色々な人の介助に慣れておくことが大事です。
現在ぽんすけは、誰の介助でもご飯を食べ、誰の介助でもお風呂を楽しめます。
それはこの先の自立に向けて大きな力になると思っています。
あげればキリがない!細かく書けばまだまだあるよ!
訪問の少々不便なところ
①家の中でもマスクを外せない
家の中でもマスクを外せないのは少々息苦しいです。
しかしながら、来てもらうメリットを考えれば全く我慢できます!
②スケジュール管理が大変
ぽんすけは放課後等デイサービスを2箇所利用しているので、
デイと訪問、学校や保育園のイレギュラー行事、そして仕事との
スケジューリングがなかなか大変です。
③多少、家の中を清潔にしなければと気を遣う
きっと何もしなくて良いのでしょうが、
家族以外の人に家の中に入ってもらうので、やはり多少気を遣います。
いつもピカピカ&清潔にできていれば良いのですが、
そうじゃない日もあるので、
我が家の場合は来る直前に多少のお掃除タイムが必要です。
定期的な訪問のおかげで比較的いつも家が整うので、個人的にこれはメリットかも!
まとめ
自宅に人が入るというのは、最初は抵抗があるかもしれません。
確かに多少は気を遣いますが、
それ以上に関わってもらえることのメリットの方が大きいです。
障害がある子を育てるというのは、精神がすり減るものだと思います。
そして日常的に身体のケア(介助)が必要な場合、
主に母親の身体が辛くなってきます。
私の周りでも、何人にものママが腰を痛めています。
自分自身も、いつまでも健康でいなければとは思いますが、
何が起こるかわかりません。
まだ元気なうちに、他の人の手を借りるというのは大事なことだと思っています。
ちなみに、腰痛対策や体力作りのためにストレッチとプランクという筋トレは
今も毎日欠かさずにやっています。現在、連続10ヶ月目♩
>>腰痛対策に、超簡単ストレッチ2選|障害児を育てるパパママにおすすめ!
それと、家電に頼ることも大事!
三種の神器であるドラム式洗濯機、食洗機、お掃除ロボットは必須だと思っています。
>>忙しい障害児パパママに全力でおすすめしたい、驚くほど家事を楽にする時短家電3選
>>子どものリハビリがめんどくさい時!歩行訓練になる家電3選♩
色々な人の手や文明の利器を活用して、
障害児育児の負担をできるだけ軽くしていくことが最善策だと思っています。
どなたかの参考になれば嬉しいです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
コメント