【実際の感想】療育と保育園を併用した効果&メリットデメリット

《体験談》療育センターと保育園(+児童発達支援)を併用した効果|3歳〜6歳
  • URLをコピーしました!

障害のある子のいる家庭では、

就園先を療育センターにするか幼稚園にするか、

または保育園にするかと悩む方が多いのではないでしょうか。

我が家の場合、長男の障害が重度のため、

療育センターがメインになるだろうと思っていました。

しかしながら本人の成長発達のため、

散々悩んだ末に年中から保育園を追加して通うことを決断。

その「保育園と療育の併用」という選択が、大正解でした!

この記事では、長男と私の体験をもとに

療育センターと保育園を併用した効果やメリットデメリットについて、

詳しくご紹介します。

長男の通園先

  • 年少 療育センター通園(週3回)のみ
  • 年中から 児童発達支援併設の保育園(週3回)と療育センターの通園(週2回)

筆者紹介

  • 神奈川県横浜市在住
  • 最重度知的障害&肢体不自由児の7歳長男(ぽんすけ)と、4歳長女(みーさん)を育てる母
  • フォトグラファーをしながら、仕事と障害児育児のあり方を模索中

このブログが目指していることや、詳しいプロフィールはこちら

目次

最初は療育センターのみ

重度の知的障害児&肢体不自由児である長男は、

通常の幼稚園という選択肢はありませんでした。

そのため、療育センターのみにするか、

当時通っていた横浜市地域訓練会と併用するか迷った末

療育センターのみ通うことになりました

地域訓練会についてはこちら↓

保育園の併用を考えた訳

療育センターについてはこちらの記事にも詳しく書いたのですが、

とても丁寧に長男のことを見て頂くことができ、大変満足していました。

しかしながら一つだけ!

「外遊びの時間が少ない」のです。

体力作りにもう少し力を入れたいと考えていた私は、

体を動かす時間、日の光を浴びる時間がもう少し欲しいと思ったのです。

安定して通っている所を途中で変えるというのは勇気が入ることですが、

長男の成長発達のため保育園の併用を考えはじめました。

保育園入園の決め手

早速保育園見学。

見学に行った第一印象から、とても良い保育園だということが伝わってきました。

決め手になったのはこちらです。

障害児を広く受け入れている

12名のクラスに、だいたい1〜2名は障害のある子が通っていました。

ぽんすけのような重度の知的障害があっても大丈夫と、大歓迎してくれました。

加配をつけてくれる

担任の先生とは別に、ぽんすけ専属でお世話をする先生を1名増やして

もらうことができました。

児童発達支援が併設されていて、保育中に通わせてもらえる

こちらが大きな決め手です。

同じ法人内で児童発達支援が併設されており保育園に預けると午前か午後の1時間半、

児童発達支援に連れて行ってもらえます。

そこでは、障害物を越える練習や、手先を使う訓練など様々な活動をしてくれました。

体力作りに力を入れている

保育園自体が、体力作りに重きを置いている保育園

私が一番求めていた部分です。

入園するとぽんすけも例外なく、階段はハイハイで昇り降り

日中は必ず公園へ行き、砂場や滑り台などで泥んこになって遊んで過ごしました。

健常児と障害児を分けずに仲間として保育してくれる

ぽんすけは重い知的障害があるため、

この当時から小学校は特別支援学校だろうと思っていました。

3歳で引っ越してきた地域だったため赤ちゃん時代のお友達もおらず、

そうなると今後地域で健常児のお友達を作る機会がありません。

触れ合える最後の機会だと思って、勇気を出して飛び込みました。

保育園の基本方針は、

「障害のある子も無い子も仲間。仲間が困っていたら助ける。」

入園した直後から、あまりにも自然にクラスメイトが手を差し伸べてくれました。

その光景を見る度に、母としてはいつも胸がいっぱいになる程嬉しかったです。

療育センターと保育園を併用して良かったこと

個別と集団の良いとこどりができる!

療育センターの先生方は、やはりプロ。

ぽんすけに合った対応方法や、注目のさせ方などを個別に考えてくれるため

通い続ける度に本人に加えて私自身も成長しました。

また、就学についても親身になって相談に乗ってもらうことができました。

一方保育園は集団活動。みんなで遊び回って泥だらけになって。

おかげで本当に体力がつきましたし、子ども達に揉まれてたくましくなったと思います。

相談先が増えた

ぽんすけのことを知ってくれる人が増えて

何かあった時に相談できる先が増えました

困った時に色々な角度からの意見を聞けたことは、大変大きなメリットでした。

イベントや行事が二倍になった

療育センターのイベントに加えて、

保育園ではお泊まり保育や発表会、そして運動会など盛り沢山でした。

親としても成長を見ることができて楽しかったです。

《体験談》療育センターと保育園(+児童発達支援)を併用した効果|3歳〜6歳
保育園の運動会では、障害物を披露。こんな階段、入園前は昇れませんでした。

地域にお友達ができた

こちらは保育園のことになります。

ぽんすけにとって、健常の子と関わる機会があまり無いように、

健常の子ども達にとっても、障害のある子と長い時間関わる機会は

無いのだろうと思います。

そうやって小さな頃から分けられてしまうことが寂しくもあったため、

保育園では、障害の有無に関わらず仲間として保育してくれることが嬉しかったです。

別け隔てなく、子ども達に揉まれて週3回の長い時間を一緒に過ごしてきた結果

ぽんすけもクラスメイトが大好きになりました。

地域にぽんすけのことを知ってくれているお友達がいるのは大変心強く、

今でも数人で定期的に集まったりキャンプに行ったり、仲良くしてもらっています。

仕事が再開できた

こちらは番外編です。

順番が逆だとは思いますが、私の場合は保育園に入園させたかったので

仕事を再開しました。

結果的に、好きな仕事を再スタートするきっかけになり、

本当に良かったと思っています。

療育センターと保育園を併用して大変だったこと

最初は本人が混乱してしまった

月水金が保育園、火木が療育センターだったため、

毎日行き先が違うことになります。

もちろん、ちょっとした流れも全然違いますし、

保育園は昼寝があるけれど、療育センターは無いなど、大枠も違ってきます。

療育では積み重ねが大事とよく言われるため、

毎日違うということが、最初は本人にとっては負担だったかもしれません。

しかし最終的にはどちらに行ってもしっかり適応して楽しんでいました。

やり方の違いについて調整が必要

例えば食事の食べさせ方、使う食具や座る椅子、製作の介助の仕方など

専門である療育センターと保育園では違ってきます。

一つ一つ、療育センターでの内容を保育園へ伝える必要がありました。

これは、コロナの影響で

直接訪問での連携が丸2年中止になってしまったことも関係しています。

しかしながら、どちらにしても微調整は親の役割になるだろうと思います。

親のスケジュール管理や持ち物の準備が大変

毎日家を出る時間や持ち物が違うため、子どももそうもですが、

私も混乱してしまいました。

度々、今日はどっちだったかな?と迷っていた記憶があります。

まとめ

障害児を育てていると、自分の判断で我が子の成長発達を

大きく変えてしまうのではないかと不安になることがよくあります。

私はいつも悩みすぎて沼にハマってしまうタイプなのですが、

大先輩のママに言ってもらった、大事にしている言葉があります。

「ぽんすけ君とママが笑顔でいられる場所なら、確実に子どもは成長する!

責任重大と思わず、シンプルに考えてね。」

この言葉を聞いてから、

ぽんすけが過ごしている様子を想像して、本人が笑っていそうな場所

を選べるようになりました。

この言葉は、就学先を決める際にもとても役立ちました。

就園先、就学先に迷われている方は多いと思いますが、

本人と自分自身が楽しく過ごせる場所が見つかりますように。

どなたかの参考になれば幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

《体験談》療育センターと保育園(+児童発達支援)を併用した効果|3歳〜6歳

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次
閉じる